「書面」と「書類」の違いとは?意味と使い分けを解説

日常生活やビジネスの現場でよく目にする「書面」や「書類」という言葉。しかし、これらの言葉の意味を正確に説明できる人は意外と多くありません。

同じように見える言葉でも、使われる場面によって意味が異なります。本記事では、「書面」と「書類」の違い、さらに具体的な使い分けをわかりやすく解説していきます。

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目次

「書面」の意味

 

書面」とは、文書を形にしたもので、特に法的・公式な内容を伝えるために書き記された文書を指します。

紙だけでなく、電子ファイルなど記録に残る形式も含まれます。たとえば、契約書、通知書、確認書などが代表的な例です。

「書面」の主な役割は、内容を明確にし、後から確認や証明ができるようにすることです。口頭でのやり取りでは誤解が生じやすいため、重要な取り決めは書面に残すことで、客観的な証拠となります。

また、「書面」は内容が簡潔でも法的効力を持つことがあります。形式よりも「記録として残すこと」が重視され、特にビジネスや法律の場面で重要視されます。

「書面」の例文

  1. 同意書は、書面での提出が求められています。
  2. 書面による通知をもって、契約解除の効力が発生します。
  3. 退職の意向は、書面で提出するよう上司から指示された。
  4. 契約内容については、必ず書面で確認するようにしてください。
  5. 書面で記録されていない話は、証拠として認められない可能性があります。
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「書類」の意味

 

書類」とは、業務や手続きで使う、必要な情報を記した文書全般を指します。

たとえば、役所の手続きで提出する各種の申請書や、社内で回覧される業務報告書などは、いずれも「書類」です。「書類」は、一枚の書き物を指す場合もあれば、複数の文書をまとめたファイルを意味することもあります。

いずれの場合も、日常の業務や手続きで必要な、一連の文書のまとまりを指すことが多いです。

つまり、「書類」は実務上広く使われる言葉で、資料のまとまりや管理を重視しています。内容の証明を重視する「書面」とは違い、「書類」は文書の分類や管理、実務上の処理対象としての性質が強い言葉です。

「書類」の例文

  1. 必要な書類をすべて揃えてから申請してください。
  2. 書類の不備により、手続きが保留となっています。
  3. 履歴書や職務経歴書などの書類を提出しました。
  4. 書類の整理には時間がかかるので、事前に準備しておきましょう。
  5. 書類に記載された内容を再確認するよう依頼されました。
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「書面」と「書類」の違い

書類 書面 違い

「書面」と「書類」の違いは、次のように整理することができます。

項目 書面 書類
意味 意思や内容を記した文書 業務などで使う文書全般
主な用途 契約、同意、通知などの証拠文書 履歴書、申請書、報告書など
重視点 内容や法的効力を重視 種類や提出の有無などを重視
例文 書面で通知する/書面による契約 書類を提出する/書類に不備がある

「書面」とは、意思や約束を明確に記録した文書を指します。

特に契約や通知など、公的・法的な効力を持たせる目的で用いられることが多く、「書面による同意」や「書面で通知する」といった表現に使われます。

つまり、「書面」は内容の証拠性や法的効力を重視した文書形式です。

一方、「書類」は、業務や手続きで扱う必要な文書の総称を指します。

履歴書や申請書、報告書など、物理的な紙の束やファイルとしてまとめられた資料群を指し、内容よりも書類としての分類や管理、手続き上の取り扱いに重点が置かれます。

こちらは主に「書類を提出する」「書類に不備がある」などの表現で使われます。

まとめると、「書面」は「内容や証拠性」を重視し、「書類」は「物理的な形態や分類・管理」を重視する言葉です。使い分ける際は、目的や場面に応じて適切な用語を選ぶことが大切です。

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「書面」と「書類」の使い分け

 

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

①契約や法的手続きの場合 ⇒ 「書面」

契約書、通知書、同意書など、法的効力を持たせる必要があるときは「書面」を使います。

これは、証拠性や記録性が求められるためで、「書面による合意」は明確なルールや取り決めの証明になります。

②提出や整理が必要な業務文書の場合 ⇒ 「書類」

履歴書、申請書、報告書など、業務や手続きで使うものは「書類」を使います。

これらは提出・分類・確認といった作業の対象であり、効力よりも「形式の整備」が重要です。

③メールや口頭では不十分な場面 ⇒ 「書面」

口頭でのやりとりでは後からの確認が難しいため、正式な内容を残す必要がある場合は「書面」で記録します。

「書面で通知する」ことで、トラブル防止や誤解回避につながります。

※「書面」は記録・証拠性、「書類」は提出・分類のためのもの、という意識を持って使い分けると混乱を防げます。

まとめ

 

この記事では、「書面」と「書類」の違いを解説しました。

「書面」は、内容を公式に残すことを重視する文書で、証拠や記録としての役割があります。一方、「書類」は、業務や手続きに必要な情報が記載された文書全般を指します。

今後、文書を取り扱う際には、それぞれの意味を意識して使い分けましょう。

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この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。

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