「使用用途」と「用途」の違いは?意味と使い分けを解説

「使用用途」と「用途」は、どちらも物やサービスの使い道を説明する場面で使われる言葉です。しかし、似ているようで、表現の性質や使われ方には違いがあります。

公的文書や申込書などで見かけることも多く、どちらを使うべきか迷う人も少なくありません。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。

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目次

「使用用途」の意味

使用用途(しようようと)」とは、物や商品、部品、素材などを何の目的で使うかという使い道を示す言葉です。

申込書や業務書類などで見かけることがあり、「使い方」や「利用目的」を具体的に記す場面で用いられます。

意味としては「用途」とほぼ同じです。ただし、「使用」は「使うこと」、「用途」は「使い道」という意味を持つため、「使用用途」は意味が重なった表現になります。

そのため、日本語として誤りではないものの、文章表現としてはややくどく感じられることがあります。公用文やビジネス文書では、「用途」「使用目的」「使途」など、より簡潔な表現が好まれる傾向があります。

一方で、実務上は「使用用途をご記入ください」のように使われる例もあり、意味を分かりやすく伝えるための表現として用いられているケースも少なくありません。


「使用用途」の例文

  1. 申込書には、製品の使用用途を詳しく記入してください。
  2. この部品は、特殊な使用用途に限定されています。
  3. 提出前に、資材の使用用途が確認された。
  4. 補助金の申請では、資金の使用用途が問われます。
  5. 契約時に、機器の使用用途を明確にしておく。

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「用途」の意味

用途(ようと)」とは、物や金銭などがどのような目的で使われるかという使い道を指す言葉です。

「用」は「はたらきや目的」を表し、「途」は「道すじ」を意味します。つまり、用途とは「用いる道すじ」、すなわち使い道を示す語といえます。

建物の用途、資金の用途、薬の用途など、幅広い分野で使われます。日常会話だけでなく、法律や行政文書でも用いられる基本的な語です。

製品の設計段階では、その用途が明確であることが重要視されますし、土地や建物については用途が法令によって制限される場合もあります。

このように、「用途」は目的そのものを端的に示す語です。意味が明確で簡潔なため、公的な文章や説明文では「用途」を使うのが自然とされています。


「用途」の例文

  1. この建物の用途は、主に事務所である。
  2. 予算の用途について、説明が求められた。
  3. 医薬品の用途が、表示に記載されている。
  4. 土地の用途変更には、許可が必要となる。
  5. 新製品の用途が、会議で議論された。

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「使用用途」と「用途」の違い

「使用用途」と「用途」の違いは、次のように整理することができます。

項目使用用途用途
意味使い道・使い方使い道・目的
語の構成使用+用途で重複的単独で完結
表現の簡潔さやや冗長簡潔で自然
主な使用場面申込書・実務書類会話・公的文書全般

「使用用途」と「用途」は似た言葉ですが、語の構成と表現の簡潔さに違いがあります。

まず「用途」とは、物やサービスがどのような目的で使われるかを表す言葉です。たとえば「この部屋の用途は会議用です」「補助金の用途を明確にする」といったように、公的文書やビジネス文書でも広く使われます。簡潔で汎用性が高く、基本となる語です。

一方、「使用用途」は「使用」と「用途」を組み合わせた言い方ですが、意味はほぼ「用途」と同じです。「使用」自体に「使うこと」という意味が含まれているため、「使用用途」は重複表現(冗長表現)とされることがあります。普段の会話では問題なく通じますが、文章、とくに公的文書や契約書などでは「用途」とするほうが自然で簡潔です。

つまり、「使用用途」は意味を強調した言い回しに近く、厳密には「用途」だけで十分に意味が通じます。文章をすっきりさせたい場合は「用途」を使うのが基本といえるでしょう。


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「使用用途」と「用途」の使い分け

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

①公的文書やビジネス文書の場合⇒「用途」

公的文書やビジネス文書で目的を示すときは「用途」を使います。簡潔で重複がなく、文章として整った印象を与えるからです。

②申込書や記入欄の場合⇒「使用用途」

申込書などで具体的な使い道を尋ねるときは「使用用途」を使います。強調の意味合いがあり、記入者に目的を明確にさせる効果があります。

③文章をすっきりさせたい場合⇒「用途」

表現を簡潔にまとめたいときは「用途」を使います。意味が十分に伝わるため、冗長さを避けられます。


まとめ

この記事では、「使用用途」と「用途」の違いを解説しました。

「使用用途」は意味としては正しいものの、語が重なったやや冗長な表現です。「用途」は単独で使い道を示すことができ、簡潔で自然な語といえます。

場面や文章の目的に応じて使い分けることで、より正確で読みやすい文章を書くことができます。

この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。

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