「総会」と「会議」の違いとは？意味の使い分けを解説

日常生活やビジネスの場で、「総会」や「会議」という言葉を耳にすることは多いです。ただ、それぞれの言葉は似ているようで、実は異なる場面で使われます。

この記事では、「総会」と「会議」の違いについて詳しく解説していきます。後半では、類義語についても触れていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

「総会」の意味

「総会（そうかい）」とは、組織や団体の全員が集まって意見を交わし、意思決定を行う場を指します。

漢字の「総」には「全てをまとめる」という意味があり、「会」は「集まり」を意味します。このことから、「総会」は組織全体が関わる重要な集まりだとわかります。

「総会」は、一般的に企業や学校、地域団体などで行われることが多いです。例えば、「株主総会」や「自治会総会」などが挙げられます。

「株主総会」では、株主全員が参加し、会社の重要事項を決定します。また、「自治会総会」では、地域住民が集まり、自治会の活動方針を話し合います。これらの場では、出席者全員が対象となり、議決権が与えられることが多いのが特徴です。

『広辞苑』によると、「総会」は以下のように定義されています。

総会：その団体や組織の構成員すべてが集まる会合。

「会議（かいぎ）」とは、特定のメンバーが集まって話し合いを行う場を指します。

「会議」という言葉は、「会」が「集まる」、「議」が「話し合う」という意味を持ちます。そのため、話し合いを主目的とする小規模な集まりを指す場合が多いです。

「会議」の例としては、会社で行われる「部門会議」や「プロジェクト会議」、学校での「教職員会議」などが挙げられます。

例えば、「営業会議」では営業部のメンバーが集まり、販売戦略を検討します。また、「プロジェクト会議」では、プロジェクトメンバーが進捗状況や課題について話し合います。

このように、「会議」の場合は、参加者が特定のグループに限られることが一般的です。

同じく『広辞苑』での「会議」の定義は以下の通りです。

会議：会合して議論を行うこと。また、その集まり。

「会議」は話し合いを目的とした集まりを指し、特定のメンバーが集まって議論を行う場として用いられます。

ここで重要なのは、「会議」は、参加者が組織の一部に限られる点です。

例えば、「営業会議」では営業部員のみが参加し、業務内容について話し合いが行われます。また、「部門会議」や「役員会議」などでは、特定の参加者が、意思疎通や計画立案などを行います。

「総会」と「会議」は、参加者や目的、規模において大きく異なります。以下の表を用いて違いを明確にしてみましょう。