
「ショッピングセンター」と「ショッピングモール」は、どちらも買い物や食事などを楽しむ場面で使われる言葉です。しかし、両者はまったく同じ意味として扱われるわけではなく、施設の規模や構成などに違いが見られます。
日常会話では似たような意味で使われることも多いため、どこまで区別すればよいのか迷うこともあるでしょう。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。
「ショッピングセンター」の意味
「ショッピングセンター(shopping center)」とは、多くの店舗が集まった商業施設を指す言葉です。英語のshoppingは「買い物」、centerは「中心」を意味するため、買い物をするための店舗が集まる場所というイメージにつながります。
広辞苑では「多くの商店が集中した区域や施設」と説明されており、必ずしも一つの建物だけを指す言葉ではありません。食品スーパーや衣料品店、飲食店、生活用品店など、さまざまな種類の店舗が集まっている施設が代表的です。
また、規模についても小型から大型まで幅広く、地域住民が日常的に利用する施設から、広い商圏を持つ大型施設まで含まれます。そのため、「ショッピングセンター」は比較的広い意味で使える言葉と考えると理解しやすいでしょう。
「ショッピングセンター」の例文
- 駅前のショッピングセンターで、夕食の買い物を済ませた。
- 休日には家族で近くのショッピングセンターへ出かける。
- 新しいショッピングセンターに専門店が多数入る予定だ。
- 駅直結のショッピングセンターは、通勤客にも利用されている。
- 地域のショッピングセンターで季節のイベントが開催された。
「ショッピングモール」の意味
「ショッピングモール(shopping mall)」とは、多くの小売店が集まった大規模な複合商業施設を指す言葉です。
広辞苑では「大きなショッピングセンター」と説明されており、一般的にはショッピングセンターの中でも規模の大きい施設をイメージしやすい表現です。
モールという言葉にはもともと「遊歩道」という意味があり、広い意味では建物の内部に設けられた歩行者用の空間も指します。そのため、店舗が通路や広場などを囲むように配置され、施設内を歩きながら複数の店を利用できる構造がよく見られます。
衣料品店や飲食店だけでなく、映画館、ゲーム施設、サービス店舗などが入ることもあり、買い物以外の目的でも利用されます。
ただし、ショッピングモールと呼ぶための全国共通の面積基準があるわけではありません。そのため、規模だけで機械的に区別するのではなく、大型で複合的な商業施設を表す言葉として捉えるのが自然です。
「ショッピングモール」の例文
- 郊外に新しくできたショッピングモールへ家族で休日に出かけた。
- 休日をショッピングモールでゆっくり楽しく過ごした。
- そのショッピングモールには映画館や飲食店なども入っている。
- 雨の日でも大型のショッピングモールなら快適に楽しく過ごせる。
- 駅前のショッピングモールで買い物を楽しむ人が増えている。
「ショッピングセンター」と「ショッピングモール」の違い
「ショッピングセンター」と「ショッピングモール」の違いは、次のように整理することができます。
| 比較項目 | ショッピングセンター | ショッピングモール |
|---|---|---|
| 意味 | 多くの店舗が集まった商業施設 | 多くの店舗が集まった大規模な複合商業施設 |
| 言葉の範囲 | 比較的広い | 大型の施設を指すことが多い |
| 規模 | 小規模から大規模まで幅広い | 比較的大規模なものが多い |
| 店舗構成 | 食品・衣料品・生活用品など | 専門店・飲食店・娯楽施設など幅広い |
| 施設構造 | 一つの建物とは限らない | 店舗を回遊できる構造が多い |
| 主なイメージ | 地域の買い物拠点 | 買い物から食事・娯楽まで楽しめる大型施設 |
両者の大きな違いは、言葉が指す範囲と一般的な規模のイメージにあります。ショッピングセンターは、多くの店舗が集まった商業施設を広く指す言葉です。小規模な施設から大型施設まで含めて使えるため、比較的広い意味を持っています。
一方、ショッピングモールは、広辞苑でも「大きなショッピングセンター」と説明されているように、ショッピングセンターの中でも大規模な施設をイメージしやすい言葉です。衣料品、雑貨、飲食店などの専門店が多数集まり、施設内を歩いて複数の店舗を利用できるようになっているケースが多くあります。
また、「モール」には遊歩道という意味があるため、店舗だけでなく、人が歩いて回れる空間を重視した施設というイメージもあります。吹き抜けの通路や広場を中心として店舗が配置されている施設などは、その特徴が分かりやすいでしょう。
ただし、ショッピングセンターとショッピングモールの間に、全国共通の厳密な境界線があるわけではありません。何平方メートル以上ならモールになる、といった一律の基準で決められているものでもありません。施設の名称としてどちらを採用するかは、運営会社や施設の性格によって異なる場合があります。
そのため、「ショッピングセンターは小さい施設、ショッピングモールは大きい施設」と完全に分けるのではなく、ショッピングセンターという広いカテゴリーがあり、その中でも大規模で複合的な施設をショッピングモールと呼ぶことが多いと考えると分かりやすくなります。
「ショッピングセンター」と「ショッピングモール」の使い分け
それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。
①幅広い商業施設を指す場合⇒「ショッピングセンター」
複数の店舗が集まった商業施設を幅広く指すときは「ショッピングセンター」を使います。施設の規模を特に強調せず、地域の買い物施設として表現したい場合にも適しています。
②大型の複合商業施設を指す場合⇒「ショッピングモール」
多数の専門店や飲食店、娯楽施設などが集まった大型施設を指すときは「ショッピングモール」を使います。買い物だけでなく、食事や映画なども含めて一日楽しめるような施設をイメージすると分かりやすいでしょう。
③施設内を歩いて店舗を回遊する場合⇒「ショッピングモール」
複数の店舗が通路や広場などを中心に配置され、施設内を歩きながら店を利用する構造を表現するときは「ショッピングモール」が適しています。「モール」には歩行者が歩く空間という意味があるため、施設の回遊性を意識した表現として使われることがあります。
まとめ
この記事では、「ショッピングセンター」と「ショッピングモール」の違いを解説しました。
ショッピングセンターは、多くの店舗が集まった商業施設を幅広く指す言葉です。一方のショッピングモールは、その中でも大規模で複合的な施設を指すことが多く、店舗を歩いて回遊できる構造も特徴の一つです。
ただし、両者には厳密な境界や一律の面積基準があるわけではないため、ショッピングモールは「大規模なショッピングセンター」というイメージで捉えると理解しやすいでしょう。