「志願」と「志望」の違いとは?意味と使い分けを解説

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「志願」と「志望」はどちらも「何かを望むこと」を意味する言葉です。しかし、具体的な使い方やニュアンスには微妙な違いがあります。

どちらも似た意味を持つため、誤って使ってしまうことも少なくありません。そこで、本記事では、それぞれの意味を詳しく解説し、違いを分かりやすく整理していきます。

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目次

「志願」の意味

志願(しがん)」とは、自分の意思で積極的に願い出ることを指します。単なる希望ではなく、実際に行動を伴うケースが多いのが特徴です。

「志」という漢字は「心に強く思う」という意味を持ち、「願」は「願い求めること」を意味します。つまり、「志願」は「強い意志を持ち、具体的な行動を伴って願い出ること」を表します。

特に、公的な手続きを伴う場面や、自分から進んで申し込む場面で使われることが多いです。例えば、「入隊を志願する」「ボランティア活動を志願する」などのように使われます。

また、歴史的には「志願兵」という言葉があり、これは兵役義務がない人が自ら志願して軍に入ることを指していました。現代でも、特定の職業や団体に進んで参加する場合に使われます。

「志願」の例文

  1. 彼は消防士になることを志願し、試験に挑んだ。
  2. その団体の支援活動に志願したいと考えている。
  3. 戦時中、多くの若者が志願兵として軍に入隊した。
  4. 彼はボランティア活動を志願し、被災地で支援活動を行った。
  5. このプロジェクトに参加したい人は、志願書を提出してください。
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「志望」の意味

志望(しぼう)」とは、「自分はこうなりたい」「この職業に就きたい」などの望みを持つことを意味します。

「志」は「強い意志」を表し、「望」は「望むこと」という意味です。「志願」と似ていますが、「志望」はあくまで願望の段階であり、まだ具体的な行動を起こしていない場合にも使われます。

例えば、「第一志望の大学」「志望動機」など、将来の目標や希望を表す際に使われます。「志願」と異なり、手続きを伴う必要はなく、「こうなりたい」という意思を示す言葉です。

また、「志望校」「志望職種」など、進学や就職の場面で使われることが多いのも特徴です。「志望」があっても、必ずしもその目標に向けて具体的な行動を起こしているとは限りません。

「志望」の例文

  1. 彼の第一志望は東京大学の法学部だ。
  2. 志望動機をしっかりと伝えられるように準備した。
  3. 彼女の志望職種はマーケティング関連の仕事だ。
  4. 志望校のオープンキャンパスに参加してみた。
  5. 志望する企業についての情報を集めている。
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「志願」と「志望」の違い

「志願」と「志望」の違いは、以下のように比較することができます。

志願志望
意味具体的に申し出ることこうなりたいと望むこと
行動の有無実際に申し込むなどの行動を伴うまだ行動を起こしていないこともある
使用場面入隊、ボランティア、試験の申込など進学、就職の希望、キャリアプランなど
「入隊を志願する」「ボランティアを志願する」「第一志望の大学」「志望動機」

「志願」は、「自ら望んで申し出る」という意味を持ちます。特に、自分の意思で積極的に行動を起こす場合に使われます。例えば、「入隊を志願する」「志願兵」といった表現があり、主体的な意志の強さが感じられます。

一方、「志望」は、「こうなりたい、こうしたいと望むこと」を意味し、あくまで願望の段階にとどまります。例えば、「第一志望の大学」「志望動機」といったように使われ、その時点での目標を表すことが一般的です。

この違いをより分かりやすくするために、具体例を挙げます。

例えば、ある人が自衛隊へ入ることを目指してる場合、「私は自衛官を志望しています」だと、「将来、自衛官になりたいと考えている」という意味になります。一方で、「私は自衛隊への入隊を志願しました」だと、「 実際に自衛隊に応募し、入隊の手続きを進めた」という意味になります。

このように、「志願」は具体的な行動を含むのに対し、「志望」はまだ願望の段階である点が大きな違いです。

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「志願」と「志望」の使い分け

「志願」と「志望」を適切に使い分けるためには、次のポイントを押さえましょう。

  1. 具体的な申し出をする場合は「志願」
    • 例:「このボランティア活動に志願します。」(申し込みをしている)
  2. 願望を表す場合は「志望」
    • 例:「第一志望の会社に就職したい。」(願望の段階)
  3. 試験などの申込では「志願」
    • 例:「大学入試を志願する。」(実際に手続きを行う)
  4. 進学・就職の目標には「志望」
    • 例:「志望大学のオープンキャンパスに行く。」(行きたいと思っている)

誤解を避けるためには、「志願」=「申し出る」、「志望」=「望む・願う」といったイメージを持つと分かりやすいでしょう。

まとめ

本記事では、「志願」と「志望」の違いについて解説しました。内容をまとめると、以下のようになります。

  • 「志願」は「入隊を志願する」「ボランティアを志願する」のように、具体的に申し出る場面で使う。
  • 「志望」は「第一志望の大学」「志望動機」のように、こうなりたいという望みを表す場面で使う。

両者は使い分ける際は、実際に行動を起こしているかどうかを意識するとよいです。

「志望」と似た言葉で混同しやすいのが「希望」です。正しく使い分けたい方は、以下の記事もあわせて読むと理解がより確実になります。

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この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。

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