「回報」と「回答」の違いとは?意味と使い分けを解説

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「回報」と「回答」は、どちらも相手に対して返答をする場面で使われる言葉です。しかし、両者は意味や使われる場面には明確な違いがあります。

もしも間違って使い方をしてしまうと、誤解を生むこともあります。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を使いながらわかりやすく解説していきます。

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目次

「回報」の意味

回報(かいほう)」とは、中国語で「報告を返すこと」「依頼に対して状況を伝えること」を表す言葉です。

日本語で言うところの「報告」や「連絡」に近い表現です。たとえば、上司からの依頼に対し、進捗や結果を伝える場合に「回報」が用いられます。

日本語の文脈ではあまり使われませんが、中国語圏の文書を読む際に出てくることがあります。日本語で「回報します」と言うとやや不自然なので、通常は「ご報告いたします」といった表現が使われることが多いです。

このように、「回報」は質問に答えるというよりも、依頼や指示に対して結果を報告することに重点が置かれています。そのため、「回答」のように問いに対して答えや意見を返す行為とは明確に区別されます。

「回報」の例文

  1. 部長に、今週の営業進捗を回報した。
  2. 工事の完了について、役所へ回報した。
  3. 会議で、決定事項を上司へ回報した。
  4. 出張先からの出来事を、本社に回報した。
  5. 担当者は、依頼された内容を整理して回報した。
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「回答」の意味

回答(かいとう)」とは、日本語で一般的に使われる言葉で、質問や依頼、照会などに対して答えを示すことを意味します。

アンケートに回答する、問い合わせに回答するなど、日常生活からビジネスまで幅広い場面で使われています。

「回答」は「問いに対して答えること」が中心であり、必ずしも正解が存在するわけではありません。相手の求めに応じて意見や見解、説明などを返す行為を指します。

たとえば、取引先からの問い合わせに対応する場合や、アンケート調査で意見を答える場合に「回答」が用いられます。

つまり「回答」は、相手から提示された質問・依頼に対して答えや意見を返すことであり、「報告」を意味する「回報」とは使い方が異なります。

「回答」の例文

  1. 担当者は、顧客からの問い合わせに回答した。
  2. 広報部は、記者の照会に対して正式に回答を出した。
  3. 学生たちは、それぞれのアンケートに回答を記入した。
  4. 労働組合は、経営陣の要求に対して見解を回答した。
  5. メールで寄せられた問い合わせに、回答を送った。
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「回報」と「回答」の違い

「回報」と「回答」の違いは、次のように整理することができます。

項目回報回答
言語的背景主に中国語で使用される日本語で一般的に使用される
意味状況や依頼に対して報告を返す問い合わせ・依頼などに対して答える
ニュアンス「報告」「連絡」に近い「返事」「返答」に近い
使用場面ビジネスでの進捗報告など(中国語圏)アンケート、問い合わせ、相談への返答
日本語での自然さ外来表現で日常ではあまり使われない広く一般的に使われる

「回報」と「回答」は、どちらも「相手に対して何らかの反応を返す」という点で共通していますが、使われる場面や意味は大きく違います。

まず「回答」は、日常的に使われる言葉で、「質問や依頼に対して答えを述べること」を意味します。

たとえばアンケートに回答する、問い合わせに回答する、といったように、問いや依頼に対して的確に返す場面で用いられます。ビジネスや日常生活において、最も一般的に目にする表現と言えます。

一方の「回報」は、日本語ではあまり使われない表現です。中国語の用語で、「報告を返す」「状況を伝える」といった意味を持ちます。

「上司に進捗を回報する」といったように、指示や依頼に対して報告を返す文脈で使われます。日本語に言い換えるなら「報告する」「返信する」に近いニュアンスです。

そのため、日本語の文脈で「回報」をそのまま使うと不自然に感じられ、主に中国語を使うビジネスシーンや、中国語の資料で目にする言葉といえます。

このように、「回答」は「質問や依頼に答えること」に焦点があり、「回報」は「依頼や状況に報告を返すこと」に焦点があるという違いがあります。

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「回報」と「回答」の使い分け

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

① 質問に答えるとき ⇒ 「回答」

アンケートや問い合わせなどの質問に答えるときは、「回答」を使います。日常生活でもっとも多く目にするのはこちらの表現です。

② 報告をするとき ⇒ 「回報」

依頼や進捗の状況を伝えるときは、「回報」を使います。中国語の文書やビジネスメールでは「回報します」という表現がよく見られます。ただし、日本語では「ご報告いたします」と言い換えるのが自然です。

③ 日本語で自然に表現したいとき ⇒ 「回答」

日本語の中で自然に使いたい場合は「回答」を選びます。「回報」は外来表現なので、一般的な会話では避けた方が無難です。

※日本語では「回報」は「報告」と言い換え、「回答」はそのまま使うと覚えておくと便利です。

まとめ

本記事では、「回報」と「回答」の違いを解説しました。「回報」は報告を返すこと、「回答」は質問に答えることを指します。

日本語で日常的に使うのは「回答」であり、「回報」は主に中国語由来の表現として見られます。それぞれの意味を正しく理解することで、文脈に応じた適切な使い分けができるでしょう。

「回答」と似た言葉で混同しやすいのが「解答」です。違いを正確に理解したい方は、以下の記事もあわせてチェックしておきましょう。

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この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。

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