閲覧 観覧 違い 使い分け 意味

日本語には、意味が似ていても使い方が異なる言葉が多く存在します。「閲覧」と「観覧」も、その中の一つです。

本記事では、それぞれの意味を詳しく解説し、正しく使い分ける方法を紹介します。さらに、「閲覧注意」と「観覧注意」の違いについても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

「閲覧」の意味

 

閲覧(えつらん)」とは、書籍・文書・ウェブサイトなどの情報を、調べながら読むことを指します。

「閲」は「調べる」や「確認する」という意味を持つため、単に「読む」だけでなく、内容を精査するニュアンスがあります。

「閲覧」は、主に以下のような場面で使われます。

  • 書籍や文献の情報を確認する(例:「図書館で資料を閲覧する」)
  • インターネットのページを見る(例:「ウェブサイトを閲覧する」)
  • 文書や報告書の内容をチェックする(例:「会議資料を閲覧する」)

つまり、「閲覧」は「調べるために読む」という目的が強い言葉です。

「閲覧」の例文

  1. 図書館で専門書を閲覧する。
  2. スマホでニュースサイトを閲覧する。
  3. オンラインで論文を無料で閲覧できる。
  4. こちらの資料は、関係者のみ閲覧可能です。
  5. サービスの利用規約を閲覧してから申し込んでください。

「観覧」の意味

 

観覧(かんらん)」とは、舞台やスポーツ、美術展などを見物することを指します。「観」は「じっくり見る」「眺める」といった意味を持ち、娯楽や鑑賞の要素が強い言葉です。

「観覧」は、主に以下のような場面で使われます。

  • 映画や演劇を鑑賞する(例:「劇場でミュージカルを観覧する」)
  • スポーツの試合を観戦する(例:「スタジアムでサッカーの試合を観覧する」)
  • 美術館や博物館で展示を楽しむ(例:「美術展を観覧する」)

つまり、「観覧」は「楽しむために見る」という目的がある言葉です。

「観覧」の例文

  1. 映画館で最新の映画を観覧した。
  2. 美術館で名画を観覧する予定です。
  3. コンサートの観覧チケットを購入した。
  4. 博物館の特別展示を友人と観覧した。
  5. 野球の試合をスタジアムで観覧する。

「閲覧」と「観覧」の違い

閲覧 観覧 違い

「閲覧」と「観覧」の違いは、次のように整理することができます。

項目 閲覧 観覧
意味 調べながら読むこと 見物すること
主な対象 書籍、文書、ウェブサイト 映画、演劇、スポーツ、美術作品
使用例 「資料を閲覧する」 「オペラを観覧する」
目的 情報収集や確認 娯楽や鑑賞

「閲覧」は、主に書籍や文書、ウェブサイトなどの内容を確認するために読むことを指します。例えば、「契約書を閲覧する」「図書館で資料を閲覧する」といった使い方をします。

この場合、目的は情報収集や内容の確認であり、娯楽的な要素は少なく、知識を得るために行われることが多いです。また、公的な文書やビジネスに関わる資料など、正確な情報を把握する場面で使われるのも特徴です。

一方、「観覧」は、映画や演劇、スポーツ、美術作品などを鑑賞することを指します。「オペラを観覧する」「博物館で展示を観覧する」といった使い方が一般的です。

この場合、目的は娯楽や鑑賞であり、内容を正確に把握するというよりは、楽しんだり感動を味わったりすることが重視されます。スポーツ観戦や舞台の鑑賞など、人が集まって楽しむイベントに関連する場合に使われることが多いです。

このように、「閲覧」は主に情報を得るため、「観覧」は娯楽や芸術を楽しむために使われるという違いがあります。場面に応じて適切に使い分けることで、より正確な表現ができるようになります。

「閲覧注意」と「観覧注意」の違い

 

「閲覧注意」と「観覧注意」は似た表現ですが、正しいのは「閲覧注意」です。「観覧注意」は誤用と考えられます。

「閲覧注意」の意味

「閲覧注意」とは、ショッキングな画像や過激な内容が含まれているため、注意して見るように促す言葉です。特にインターネット上で、刺激の強い映像や過激な発言を含む記事などに対して使われることが多いです。

この表現を用いることで、閲覧者に対し「この先の内容には注意が必要である」と警告する役割を果たします。

例文

  • この動画には刺激の強いシーンが含まれています。閲覧注意。
  • 一部、不快な画像が含まれていますので、閲覧注意です。
  • この記事にはセンシティブな内容が含まれるため、閲覧注意とします。

「観覧注意」は誤用

一方、「観覧」は映画や美術館の展示など、鑑賞や楽しむことを目的として見る場合に使われる言葉です。

「観覧注意」とすると「映画や展示を見るときに注意が必要」という意味になり、不自然な表現になります。

例えば、美術館で作品を鑑賞する際に「観覧注意」と書かれていると、作品自体ではなく、展示方法や環境に問題があるかのように受け取られる可能性があります。

また、「閲覧注意」が注意喚起の意味を持つのに対し、「観覧注意」は本来の言葉の用法と合わないため、一般的に使われることはありません。

結論⇒「閲覧注意」が正しい表現であり、「観覧注意」は誤用と考えてよいです。誤った表現を避け、適切な言葉を使うことが大切です。

まとめ

 

本記事では、「閲覧」と「観覧」の違いについて解説しました。

「閲覧」は書籍やウェブページなどの内容を確認するために読むこと、「観覧」は映画やスポーツなどを楽しむ目的で見ることを指します。特に「閲覧注意」という表現はよく使われますが、「観覧注意」は誤用です。

違いを理解し、適切に使い分けるようにしましょう。