「お知らせ」と「通知」の違いとは?意味と使い分けを解説

「お知らせ」と「通知」は、どちらも情報を相手に伝える場面で使われる言葉です。しかし、似た意味を持つため、どのように使い分ければよいのか迷うことがあります。

日常生活だけでなく、会社や行政、学校などでもよく使われ、それぞれに適した場面があります。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。

目次

「お知らせ」の意味

お知らせ」とは、相手に知っておいてほしい情報や内容を伝えること、またはその情報そのものを指す言葉です。「知らせる」に接頭語の「お」を付けた表現で、相手に情報を伝えるという基本的な意味があります。

「お知らせ」は、幅広い相手に情報を伝える場面で使われるのが特徴です。店舗の営業時間変更、イベントの開催、サービス内容の変更など、さまざまな案内に使用できます。特定の人だけを対象とする場合にも使えますが、一般の利用者や顧客など、不特定多数に向けた情報にもよく用いられます。

また、「お知らせ」は比較的やわらかい印象を持つ表現です。「重要なお知らせ」「臨時休業のお知らせ」のように、相手に知ってもらいたい内容を親しみやすく伝えられます。必ずしも相手に手続きや行動を求めるわけではない点も特徴といえるでしょう。

「お知らせ」の例文

  1. 店舗から、臨時休業についてのお知らせが届いたので内容を確認した。
  2. 明日の営業時間変更について、公式サイトでお知らせが掲載された。
  3. 新商品の発売日が決まり、会社から利用者向けのお知らせが公開された。
  4. 利用者の皆様へ、システム停止のお知らせをメールで配信しますのでご確認ください。
  5. 駅構内には、工事に伴う出入口変更のお知らせが大きく掲示されている。

「通知」の意味

通知(つうち)」とは、ある事柄について相手に知らせること、またはそのために送られる文書や情報を指す言葉です。「通」は「通す・伝える」、「知」は「知る」という意味を持つ漢字で、情報を相手に伝えて知らせるという意味につながっています。

「通知」は、会社や行政機関、学校などが、特定の相手に対して正式に情報を伝える場面でよく使われます。採用試験の結果、申請に対する決定、契約に関する事項など、内容がある程度決まっている場合に適した表現です。

また、「通知」は「お知らせ」に比べて事務的で、やや硬い印象があります。単に情報を知ってもらうだけでなく、結果や決定事項を正式に伝える場合に用いられます。「通知する」のように動詞として使うこともでき、「対象者に結果を通知する」のような表現が一般的です。

「通知」の例文

  1. 会社から、採用選考の結果を通知するメールが正式に送られてきた。
  2. 申請内容を審査した後、担当部署から結果が正式に通知される予定です。
  3. 契約期間の終了が近づいたため、更新についての通知が自宅に届いた。
  4. 登録した住所に変更がある場合は、速やかに担当者へ通知してください。
  5. 審査結果は、対象者本人に書面で正式に通知されることになっています。

「お知らせ」と「通知」の違い

「お知らせ」と「通知」の違いは、次のように整理することができます。

項目お知らせ通知
意味知ってほしい情報を伝える必要な情報を正式に伝える
ニュアンスやわらかい・一般的事務的・正式
相手不特定多数にも使う特定の相手に使うことが多い
内容案内・告知・変更など決定事項・手続き・結果など
対応の必要性必ずしもない対応が必要な場合も多い

両者の大きな違いは、情報をどのような性質で相手に伝えるかという点にあります。「お知らせ」は、相手に知ってもらうことを中心とした表現です。店舗の営業時間変更やイベント開催、サービスに関する案内など、広く情報を伝えたい場合に向いています。内容によっては相手に対応を求めることもありますが、「お知らせ」という言葉自体には、必ずしも何らかの行動を求める意味はありません。

一方、「通知」は、必要な情報や決定事項を相手に正式に伝える場面で使われる言葉です。採用結果や申請結果、契約に関する事項など、誰に何を伝えるのかが明確になっている場合に適しています。そのため、「お知らせ」よりも事務的で硬い印象を受けやすくなります。

また、対象となる相手にも違いがあります。「お知らせ」は、Webサイトや掲示板などを通じて、多くの人に向けて発信できます。それに対して「通知」は、特定の個人や関係者に直接伝えるケースが多く見られます。

ただし、両者の境界が完全に決まっているわけではありません。実際には、同じ内容でも発信する側の目的や文章の性質によって、「お知らせ」と「通知」のどちらも使える場合があります。たとえば、会社が顧客にサービス変更を広く案内するなら「変更のお知らせ」、個別の契約者に正式な変更内容を伝えるなら「変更の通知」とすることができます。

つまり、「お知らせ」は広く情報を知らせる言葉、「通知」は特定の相手へ正式に伝える言葉と捉えると、それぞれの違いを理解しやすくなります。

「お知らせ」と「通知」の使い分け

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

①広く案内したい場合⇒「お知らせ」

多くの人に知ってもらいたい情報を案内するときは「お知らせ」を使います。Webサイトや店舗、施設などで、営業時間やイベント、サービス変更などを伝える場面に向いています。

②決定事項を正式に伝える場合⇒「通知」

審査結果や採用結果など、決まった内容を相手に正式に伝えるときは「通知」を使います。特定の個人や関係者に対して、結果や手続きに関する重要な事項を伝える場合に適しています。

③相手に具体的な対応を求める場合⇒「通知」

手続きや契約などに関して、相手に必要な対応を求めるときは「通知」が適しています。単なる案内ではなく、期限や手続きなどを正式に伝える場合には、事務的な「通知」が使いやすくなります。

※「お知らせ」は必ず対応不要、「通知」は必ず対応が必要という意味ではありません。内容だけでなく、誰にどのような目的で伝えるのかを考えて選ぶことが大切です。

まとめ

この記事では、「お知らせ」と「通知」の違いを解説しました。

「お知らせ」は、相手に知ってほしい情報を広く伝えるときに使われる、比較的やわらかな表現です。「通知」は、決定事項や手続きなどを特定の相手へ正式に伝えるときに使われ、事務的な印象があります。

迷ったときは、広く案内する内容なら「お知らせ」、正式な情報を個別に伝える内容なら「通知」と考えると使い分けやすいでしょう。

この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。




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