「本会議」と「委員会」の違いは?意味と使い分けを解説

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「本会議」と「委員会」は、どちらも議会運営の場で使われる言葉です。しかし、役割や位置づけには明確な違いがあります。

似ているようで意味は大きく異なり、正しく理解していないと文章で混乱を招くことがあります。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。

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目次

「本会議」の意味

本会議(ほんかいぎ)」とは、議会に所属する全議員が出席し、最終的な意思決定を行う正式な会議のことです。

国会でいえば、衆議院や参議院の全議員が参加し、法案の採決や重要事項の決定を行う場を指します。地方議会でも同様に、議員全員で構成される最終的な議決機関を意味します。

漢字の「本」には「中心」「正式」という意味があり、数ある会議の中でも中核となる場であることを示しています。そのため、本会議は議会活動の中心に位置づけられ、条例の制定や改正、予算案の可決、重要議案の採決などが行われます。

本会議では、委員会で事前に審査された内容を踏まえ、各議員が賛成・反対の立場を明確にし、最終的な判断を下します。議論は論点を整理した形で進められ、発言時間や議事手続きも厳格に定められています。

また、本会議は原則として公開されることが多く、議事録も正式に作成されます。議会としての公式な意思を対外的に示す場である点が、本会議の最大の特徴です。


「本会議」の例文

  1. 議長は、定刻どおり本会議の開会を正式に宣言した。
  2. 提出された条例案は、本会議で賛成多数により可決された。
  3. 委員会で修正された法案が、本会議に上程された。
  4. 傍聴席には、市民が集まり本会議の様子を見守った。
  5. 市政の重要課題は、最終的に本会議で判断される。

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「委員会」の意味

委員会(いいんかい)とは、議会の中で特定の分野やテーマを専門的に審査・調査するために設けられる会議体です。

「委員会」は議会の内部に設置され、議員の中から選ばれた委員によって構成されます。予算、外交、教育、福祉など、分野ごとに分かれているのが特徴です。

「委」という字には「ゆだねる」という意味があり、議会から審査を任された集団であることがうかがえます。

委員会では、法案の内容を細かく検討し、質疑応答や修正案の提案が行われます。その結果をまとめて本会議に報告し、最終判断を仰ぐ流れが一般的です。

つまり、委員会は意思決定の前段階として、議論を深めるための準備の場といえます。


「委員会」の例文

  1. 予算案は、まず委員会で慎重に審査された。
  2. 専門的な質疑が、委員会の場で活発に行われた。
  3. 市議会の委員会が、関係施設の視察を実施した。
  4. 修正案については、委員会で十分な議論が重ねられた。
  5. 詳細な説明が求められ、委員会で再検討となった。

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「本会議」と「委員会」の違い

「本会議」と「委員会」の違いは、次のように整理することができます。

項目本会議委員会
出席者全議員選ばれた委員
主な役割最終的な議決法案の詳細審査
議論の内容全体的・最終判断専門的・具体的検討
位置づけ議会の最高意思決定機関本会議の前段階の審査機関

「本会議」は、議会の最終的な意思を決定する場です。委員会での審査結果を踏まえて賛否を問い、可決か否決かを確定します。公開性が高く、議事録も正式に作成されるため、議会の公式な判断を対外的に示す役割も担っています。

一方、「委員会」は、法案の細かな条文や実務上の影響を詳しく検討する場です。予算や外交、厚生労働など分野別に委員が選ばれ、法案の内容を詳しく審査します。ここでは質疑や修正案の検討など、より実務的で専門的な議論が行われます。

一般的な流れとしては、法案が提出されるとまず「委員会」で審査が行われ、その結果を踏まえて「本会議」で最終的な採決が行われます。つまり、委員会は「調査・検討の準備の場」、本会議は「最終決定の場」という関係にあります。

両者は対立するものではなく、役割を分担することで議会運営を円滑に進める仕組みなのです。


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「本会議」と「委員会」の使い分け

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

①最終的に決定する場合⇒「本会議」

最終的な議決を指すときは「本会議」を使います。議会全体の意思として可否が確定する場面では、この語が適切です。

②専門的に審査する場合⇒「委員会」

専門分野ごとの詳細な審査を表すときは「委員会」を使います。内容を掘り下げて検討する段階で用いる言葉です。

③議会の流れを説明する場合⇒「委員会」から「本会議」

議案の進行過程を説明するときは「委員会」から「本会議」の順で使います。審査と決定という段階の違いを意識すると整理しやすくなります。

※両者は対立関係にあるわけではなく、役割の違いで区別することが大切です。


まとめ

この記事では、「本会議」と「委員会」の違いを解説しました。

本会議は全議員で最終決定を行う場を指します。対して、委員会は専門分野ごとに詳細な審査を行う組織です。

それぞれの役割を理解することで、議会の仕組みがより明確に見えてくるでしょう。

この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。

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