「誤字」と「脱字」の違いとは?意味と使い分けを解説

「誤字」と「脱字」は、どちらも文章や書類のミスを指す場面で使われる言葉です。しかし、似ているように見えて意味は異なります。

文章作成や校正の際には、両者の違いを正しく理解しておくことが大切です。本記事ではそれぞれの意味を、具体例を交えてわかりやすく解説していきます。

目次

「誤字」の意味

誤字(ごじ)」とは、本来書くべき文字とは異なる文字を書いてしまうこと、またはその間違った文字そのものを指す言葉です。

「誤」という漢字には「まちがえる」という意味があり、「字」は文字を表しています。そのため、誤字は文字の誤りを意味する言葉だと分かります。

たとえば、「会議」を「回議」と書いたり、「重要」を「従要」と書いたりするケースが誤字です。

文章を書く際には、ミスや思い込みによって、本来とは違う文字を書いてしまうことがあります。こうしたケースは誤字に含まれます。文字自体は書いているものの、内容が正しくない点が特徴です。

また、誤字は手書きの文章だけでなく、パソコンやスマートフォンで文章を作成する際にもよく発生します。変換候補を誤って選んでしまったり、似た漢字を使用してしまったりすることも多く、日常的によく見られる文字のミスといえるでしょう。

「誤字」の例文

  1. 提出前に原稿を見直したところ、誤字が数か所見つかった。
  2. 編集者が確認し、記事内の誤字をすべて修正した。
  3. 会議資料に誤字があり、配布前に差し替えが行われた。
  4. メールの誤字によって、内容が誤解される場面もある。
  5. 画面上では気付かなかった誤字が、印刷後に判明した。

「脱字」の意味

脱字(だつじ)」とは、本来入れるべき文字が抜け落ちていること、またはその抜けた文字を指す言葉です。

「脱」という漢字には「抜ける」「落ちる」という意味があります。そのため、「脱字」は文字が欠けている状態を表しています。

例えば、「ありがとうございました」を「ありがとうござました」と書いた場合は、「い」が抜けているため脱字です。また、「重要事項」を「重要事」と書いた場合も、本来必要な文字が抜けているため脱字となります。

文章を書くときには、急いで入力したり、推敲の途中で文章を修正したりすることで、一部の文字が抜けてしまうことがあります。こうした書き漏れや入力漏れが脱字です。

特に長文を書く際には、脱字が起こりやすいため、文章を声に出して確認するなどの工夫が大切です。

「脱字」の例文

  1. 契約書に脱字が見つかり、再度作成することになった。
  2. 校正作業で本文中の脱字が複数発見された。
  3. 問題文の脱字により、受験生が混乱したという。
  4. 投稿後に脱字へ気付き、すぐに内容を修正した。
  5. 説明資料の脱字を補うため、訂正版が配布された。

「誤字」と「脱字」の違い

「誤字」と「脱字」の違いは、次のように整理することができます。

項目誤字脱字
意味間違った文字を書くこと必要な文字が抜けること
状態誤った文字が存在する本来の文字が存在しない
原因書き間違い、変換ミスなど書き忘れ、入力漏れなど
「会議」→「回議」「会議」→「会」
英語表現typo などomission など

誤字と脱字は、どちらも文章上のミスですが、発生している問題の内容が異なります。

誤字は、本来とは違う文字が書かれている状態です。文字自体は存在していますが、その文字の選択が誤っています。「会議」を「回議」と書く場合が代表例です。

一方、脱字は必要な文字そのものが抜けている状態です。「会議」を「会」と書けば、「議」の文字が欠けているため脱字になります。

また、両者は原因にも違いがあります。誤字は変換ミスや漢字の勘違いによって起こることが多く、脱字は入力漏れや書き忘れによって起こることが一般的です。

さらに、「誤字脱字」という言葉があるように、実際の文章では両方が同時に発生することもあります。そのため、校正や見直しを行う際は、文字が間違っていないかだけでなく、抜けている文字がないかも確認する必要があります。

なお、印刷物における文字や記号の誤りを指して「誤植」という言葉が使われることがあります。誤植は出版や印刷の分野で用いられる表現であり、誤字や脱字を含めた広い意味で使われる場合もあります。

「誤字」と「脱字」の使い分け

それでは、実際に両者をどのように使い分ければよいのでしょうか?以下に、場面ごとの使い分け方を簡単に示します。

①文字を間違えて書いた場合⇒「誤字」

文字そのものを誤って書いたときは「誤字」を使います。本来とは異なる漢字やひらがなになっている場合は、文字が存在していても誤字として扱われます。

②文字が抜け落ちている場合⇒「脱字」

必要な文字が欠けているときは「脱字」を使います。文章の途中で一文字や複数文字が抜けているケースが代表的であり、入力漏れもこれに含まれます。

③文章全体のミスをまとめて表現する場合⇒「誤字脱字」

文章中の文字の誤りを総称するときは「誤字脱字」を使います。個別に区別する必要がない場面では、この表現が広く用いられています。

※「誤字」は文字の間違い、「脱字」は文字の欠落を表します。どちらも文章ミスですが、原因や状態が異なるため、必要に応じて使い分けることが大切です。

まとめ

この記事では、「誤字」と「脱字」の違いを解説しました。

誤字は本来とは異なる文字を書いてしまうことであり、文字の内容に誤りがある状態を指します。一方の脱字は、本来必要な文字が抜け落ちている状態を意味します。

文章の品質を高めるためには、誤字だけでなく脱字にも注意し、公開前や提出前に丁寧な確認を行うことが重要です。

この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。




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