机 テーブルの数え方 単位一台・一脚・一卓 違い

「机」や「テーブル」を数えるとき、どのように数えればよいか疑問に思ったことはないでしょうか?

実は机の数え方は三種類あり、「台」「脚」「卓」の三つが使われます。例えば、「一台」「一脚」「一卓」といった数え方です。

ただ、場面によってどれを使えばよいのかという問題が生じます。そこで本記事では、机やテーブルの単位について、具体例を交えて詳しく解説しました。

 「台」の意味

 

台(だい)」とは、主に機械や設備、大型の家具を数えるときに使われる単位です。

例えば、「自動車一台」「冷蔵庫一台」といったように、比較的大きなものや安定しているものに対して使われます。

机やテーブルを数える場合も、「一台」が一般的です。特に、学習机やオフィスデスクのように四角く、しっかりとした造りのものには「台」が使われます。

 「台」の例文

  • 勉強のために机を一台購入した
  • この教室には机が三十台ほどある。
  • 新しいオフィスにデスクを百台設置した。

このように、標準的な机やテーブルを数える際には「台」が最もよく使われます。

「脚」の意味

 

脚(きゃく)」とは、足(あし)があるものを数えるときに使われる単位です。

「脚」は一般に椅子などを数える際によく使われます。しかし、机やテーブルの中でも一本脚のテーブルや三本脚の円形テーブルなど、脚の構造が特徴的なものに対しては、「一脚」と数えることができます。

「脚」という漢字が示すように、「足がついたもの」に使うのが基本です。

「脚」の例文

  • 店内には三脚のテーブルが並んでいる。
  • このカフェには一本脚のテーブルが五脚ある。
  • デザイン性の高い三本脚の机を一脚購入した。

このように、一本脚のテーブルや脚が特徴的なデザインの机の場合、「一脚」という数え方が可能になります。ただし、一般的な四本脚の机や標準的なテーブルの場合は「台」の方が適切です。そのため、特定の形状のテーブルに限定されると考えておくとよいでしょう。

「卓」の意味

 

卓(たく)」とは、主に食事や会議のためのテーブルを指すときに使われる単位です。レストランや宴会場などで使われるテーブルを指すことが多く、和室の座卓にも用いられます。

「卓」という言葉は、昔から「食卓」「円卓」「宴卓」などの言葉とともに使われてきました。そのため、「一卓」は、飲食の場面や特定の場におけるテーブルの数え方として適用されることが多いです。

「卓」の例文

  • レストランに新しいテーブルを六卓設置した。
  • 宴会用の丸いテーブルが五卓用意されている。
  • 家族全員が囲める大きな食卓を一卓購入した。

このように、食事や会議など、人々が集まって使うテーブルを数える際に「卓」を使うのが適切です。特に、飲食店や宴会場で使われることが多いのが特徴です。

「台」「脚」「卓」の使い分け

一台 一脚 一択 使い分け

それでは、「台」「脚」「卓」のどれを使うべきか、簡単に整理してみましょう。

単位 使われる対象 具体例
一台 一般的な机、デスク、作業用のテーブル 会社のデスク10台、学習机5台
一脚 一本脚や特殊なデザインのテーブル、椅子 一本脚のカフェテーブル1脚、デザイン性の高い机1脚
一卓 食卓や会議用のテーブル 宴会用の丸テーブル5卓、会議用のテーブル3卓

まず、「台」は一般的な机やデスク、作業用のテーブルに使われます。具体的には、家庭で使う学習机やオフィスで使う事務机などです。特に脚が通常の4本で安定しているものに対して用いられます。これは最も一般的なテーブルの数え方です。

次に、「脚」は、特に一本脚やユニークなデザインのテーブルや椅子に使われます。具体的には、一本脚のカフェテーブルやデザイン性が高い個性的なテーブルなどに使われることが多いです。この単位は、デザインや構造が一般的でない場合に使用されます。

最後に「卓」は、食事用や会議用のテーブルを指す場合に使います。特に、食卓や会議用の大きなテーブル、宴会用の丸テーブルなど、大きさや用途が特定の場面に合ったテーブルに使われます。

このように、「台」「脚」「卓」は、テーブルのデザインや用途に応じて使い分けられるため、適切な単位を選ぶことが大切です。

机やテーブルの数え方に関する豆知識

1. 日本の伝統的な「卓」の文化

「卓」という単位は、日本の伝統的な文化に深く関わっています。例えば、昔の日本では「ちゃぶ台(卓袱台)」という低い円形のテーブルが使われていました。これは、家族団らんの象徴ともいえる存在でした。

また、茶道の世界では「茶卓(ちゃたく)」という言葉もあり、お茶を提供する際の特別な台を指します。このように、日本の文化では「卓」が特定の場面で重視されてきました。

2. 「一台」はグローバルな表現

「台」という数え方は、日本語だけでなく、中国語や韓国語などの東アジア圏でも使われます。例えば、中国語では「一台桌子(イータイズオズ)」という表現で机を数えます。これに対し、「脚」や「卓」は日本語特有の文化的な表現と言えるでしょう。

3. オフィスや学校では「台」が基本

オフィスや学校で使われる標準的な机は、ほぼすべて「台」で数えます。なぜなら、多くの机が直線的な形状で安定しており、「機械的な設備」に近い特徴を持つからです。特にオフィス家具メーカーのカタログでも、「デスク〇台」と表記されるのが一般的です。

間違えやすい数え方

「個」を使うのは誤り

机やテーブルを「個(こ)」で数えることは基本的にありません。

× テーブルを三個買った → ○ テーブルを三台買った

「枚」は天板のみの場合に使う

テーブルの天板だけを指す場合は「枚(まい)」を使うこともありますが、全体を指す場合には適しません。

○ このテーブルの天板は、一枚板で作られている。

× このテーブルを五枚買った → ○ このテーブルを五台買った

まとめ

 

机やテーブルの数え方には、「一台」「一脚」「一卓」の3種類があります。それぞれの違いを簡単にまとめると次のようになります。

  • 一台 =「一般的な机や作業用のデスクに使う」
  • 一脚 =「 一本脚や特殊なデザインのテーブル、椅子に使う」
  • 一卓 =「 食卓や宴会場、会議場などのテーブルに使う」

このように、用途や形状によって適切な数え方が異なります。日常会話や文章を書く際には、それぞれの違いを意識して適切に使い分けましょう。