サクラマット水彩とマルチの違いは?特徴・用途・使い分けを解説

「サクラマット水彩」と「マット水彩マルチ」は、どちらもサクラクレパスから販売されている水彩絵の具です。学校の授業や家庭での工作などで使われることが多く、見た目もよく似ています。

そのため、「普通のマット水彩とマルチは何が違うのか」「どちらを選べばよいのか」と疑問に感じることもあるでしょう。この記事では、サクラマット水彩とマルチの違いについて、特徴や用途、使い分けのポイントを比較しながら解説します。

目次

マット水彩とは

「サクラマット水彩」は、株式会社サクラクレパスが販売する水彩絵の具です。学校の図画工作や美術などで使われることも多く、水の量を調整することで、透明調から不透明調まで幅広い表現ができることが特徴です。

一般的な水彩絵の具というと、絵の具に水を多く加えて、紙の白さを生かしながら透明感のある色を出すイメージがあります。一方、マット水彩は水の量を少なくすることで、絵の具そのものの色を生かした不透明な表現もできます。そのため、細かな部分を塗ったり、濃い色を重ねたりすることも可能です。

「マット」という名前から、常に完全な不透明絵の具だと思われることがありますが、実際には水の量によって仕上がりを変えられます。たとえば、水を多くすれば淡い色合いに、水を少なくすれば濃くしっかりした色合いにできます。

また、絵の具を混ぜ合わせてさまざまな色を作ることもできるため、学校の授業だけでなく、家庭での絵画にも利用できます。画用紙や水彩紙など、基本的には紙に絵を描く用途を中心とした水彩絵の具と考えると分かりやすいでしょう。

マット水彩を使った表現の例としては、次のようなものがあります。

  1. 水を多めにして空の淡い青色を表現する
  2. 水を少なめにして木や建物を濃く塗る
  3. 複数の色を混ぜて新しい色を作る
  4. 色の濃淡を利用して立体感を出す
  5. 背景と人物や建物などを異なる濃さで塗り分ける

このように、マット水彩は水の量を変えることで、1種類の絵の具でも異なる表現を楽しめる製品です。

マット水彩マルチとは

「マット水彩マルチ」は、サクラマット水彩の特徴を持ちながら、紙以外のさまざまな素材にも描きやすくした水彩絵の具です。絵画だけでなく、工作などにも利用しやすいように設計されています。

通常の水彩絵の具は、画用紙や水彩紙などの紙に使用することを前提としています。しかし、学校や家庭で工作をするときには、紙だけでなく、ペットボトルや牛乳パックなどの素材に色を付けたい場合があります。

そこで活用できるのがマット水彩マルチです。サクラクレパスの商品情報では、ペットボトルや牛乳パックなどにも描けることが特徴として紹介されています。そのため、紙に絵を描く用途だけでなく、身近な素材を使った工作にも利用できます。

また、マット水彩マルチには、絵の具がついてしまったときに汚れを落としやすくする工夫もされています。学校や家庭で絵の具を使う場合、机や衣服などを汚してしまうことがあります。そのような場面でも扱いやすいように考えられた製品といえます。

具体的な用途としては、次のようなものが考えられます。

  1. ペットボトルを使った工作に色を付ける
  2. 牛乳パックを使った工作作品を着色する
  3. 画用紙に通常の水彩画を描く
  4. 紙と紙以外の素材を組み合わせて作品を作る
  5. 絵画と工作を組み合わせた作品を制作する

つまり、マット水彩マルチは「紙に絵を描く」という水彩絵の具本来の用途だけでなく、工作などで使用する素材の幅を広げたタイプと考えると分かりやすいでしょう。

違いと比較

サクラマット水彩とマット水彩マルチの大きな違いは、使用できる素材の範囲です。どちらも水彩絵の具として絵を描くことができますが、マット水彩マルチは紙以外の素材にも対応しやすい点に特徴があります。

比較項目サクラマット水彩マット水彩マルチ
主な用途絵画・図画絵画・図画・工作
紙への使用適している適している
水彩表現できるできる
透明調の表現できるできる
不透明調の表現できるできる
紙以外への使用基本的に紙が中心対応できる素材がある
ペットボトル向いていない描くことができる
牛乳パック工作用途では限定的描くことができる
工作絵画向け工作にも使いやすい
汚れへの配慮一般的な水彩絵の具汚れを落としやすい工夫がある

両者の違いを簡単に説明すると、マット水彩は「絵を描くこと」を中心とした製品、マット水彩マルチは「絵を描くことに加えて、工作にも使いやすい製品」です。

ただし、マット水彩マルチだからといって、どのような素材にも同じように描けるわけではありません。素材によっては絵の具が定着しにくかったり、こすれると落ちたりすることがあります。そのため、紙以外に使用するときは、実際に使用する素材との相性を確認することが大切です。

また、マルチという名前から「普通のマット水彩とは別種類の絵の具」と考える必要もありません。基本的な水彩表現を楽しみながら、より幅広い素材に使えるようにした製品と考えると理解しやすいでしょう。

使い分けと選び方

サクラマット水彩とマット水彩マルチのどちらを選ぶかは、何に絵の具を使うのかを基準にすると分かりやすくなります。

画用紙や水彩紙などに絵を描くことが目的であれば、通常のマット水彩が適しています。学校の図画工作で絵を描いたり、家庭で水彩画を楽しんだりするだけなら、マット水彩を選択肢に入れることができます。

一方、ペットボトルや牛乳パックなどを使った工作にも絵の具を使いたい場合は、マット水彩マルチが便利です。特に、「絵画だけでなく工作にも使う可能性がある」という場合には、マット水彩マルチの用途の広さが生きてきます。

たとえば、次のような使い分けができます。

  1. 画用紙に水彩画を描くならマット水彩
  2. 学校の絵画制作を中心に使うならマット水彩
  3. ペットボトルを使った工作ならマット水彩マルチ
  4. 牛乳パックなどの工作作品を着色するならマット水彩マルチ
  5. 絵画と工作の両方に使いたいならマット水彩マルチ

このように考えると、どちらを選ぶべきか判断しやすくなります。

ただし、使用する素材や作品の目的によっては、専用の絵の具や塗料のほうが適している場合もあります。特に、屋外で使用する作品や、長期間にわたって色を維持したい作品などでは、水彩絵の具だけで十分とは限りません。

そのため、単純に「マルチのほうが何でも使える」と考えるのではなく、普段の用途が紙中心なのか、工作にも使うのかを基準に選ぶことが重要です。

まとめ

本記事の内容をまとめると、以下のようになります。

項目内容
サクラマット水彩紙に絵を描く用途を中心とした水彩絵の具
マット水彩マルチ絵画に加えて工作にも使いやすい水彩絵の具
共通点水の量によって透明調・不透明調の表現ができる
大きな違いマット水彩マルチは紙以外の素材にも対応しやすい
マット水彩の用途画用紙や水彩紙などでの絵画
マルチの用途絵画、ペットボトルや牛乳パックなどを使った工作
選び方紙中心ならマット水彩、工作にも使うならマルチ

マット水彩は、画用紙などに水彩画を描く用途に適しています。マット水彩マルチは、紙に加えてペットボトルや牛乳パックなどを使った工作にも利用できます。そのため、絵画を中心に使うならマット水彩、絵画と工作の両方に使いたいならマット水彩マルチというように、用途に応じて選ぶとよいでしょう。

この記事を書いた人

大学卒業後、出版会社へと就職。退職後はフリーライターとして独立し、現在は言葉の意味や違いなど、日々の生活やビジネスに役立つ情報を発信しています。皆さんに「なるほど」と思ってもらえる内容をお届けすることを心がけています。




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